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ッセージ中に、識別コードが割り当てられ、この番号を識別することにより、アップリンク・メッセージ、183種類、ダウンリンク・メッセージ、80種類を識別する。
図2.3.3−2に、CPDLC管制通信を行う前に必要とされるCPDLCのコネクション要求UPLINKメッセージ作成画面を、図2.3.3−3〜6に、地上試験システムに、実機からCPDLCのDOWNLINKメッセージが表示された例を示す。
(3) ADSによる自動従属監視の実験・評価
ADSとは、航空機に搭載されている航法システム(GPS,INS/IRS等)から得られる位置(緯度・経度)を一定の時間間隔で、自動的にATCセンターまたは、航空会社に送信し、その状況を地上監視装置に表示し、監視するシステムである。レーダー覆域外でも、洋上空域の監視が可能となる。
ADSを利用した実運用は、ATC地上局が航空機にADSコントラクトを要求することにより実現される。航空機はこの要求に応じたADSレポートの転送形式及びレポート内容を地上に送信する。ADSコントラクト・メッセージはその転送形式により、定期的コントラクト・イベントコントラクト・要求コントラクトの3つのモードに分類される。
図2.3.3−7は、時々刻々と、通報されるADSデータを航路上の軌跡とし表示したものである。地上試験端末には、ADSリポートを受信すると、航空機のシンボルが動きあたかもレーダーで監視しているように表示された。

 

 

 

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